2.アメリカンポップス黄金時代 1950年後期~1960年代初期

  1. ブリル・ビルディング・サウンド(Brill Building Sound)
  2. ウォール・オブ・サウンド(Wall Of Sound)
  3. レッキング・クルー(The Wrecking Crew)
  4. モータウン・レコード(Motown Records)
  5. モータウン・サウンド(Motown Sound)

2、ポップス黄金時代-1950年後期-1960年代初期

A.ブリル・ビルディング・サウンド(Brill Building Sound)



ロックンロールが死んだ、といわれた1950年代後期、一時的に衰退したロックンロールの隙間を埋めるかのように、ソフトで無害なティーンエイジャーアイドルが爆発的にヒット。

ブリル・ビルディング(Brill Building)にあった、アルドン・ミュージック、ヒル・アンド・レインジ・ミュージックというような、若い出版会社所属のミュージックライターたちが、伝統的なポップスに敬意を払いながらも、排斥されつつあったロックンロールの手法を取り入れ、ティーンの等身大の感性を歌詞に取り入れるなど、大衆性の高い良質なポップスを量産。作家がアイドルに歌わせるポップスの時代が訪れます。

この時期のブリルビルディング(Brill Building)には若くて優秀なライターがしのぎを削っていました。

主なソングライターは

ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング
(Gerry Goffin & Carole King)

  • 「ロコモーション(The Loco-Motion)」
    -リトル・エヴァ(Little Eva)
  • 「ウィル・ユー・ラブ・ミー・トゥモロウ(Will you love me tomorrow)」
    -シレルズ(The Shirelles)
  • など

Gerry Goffin & Carole King

バリー・マン&シンシア・ウェイル
(Barry Mann & Cynthia Weil)

  • 「フラレた気持ち(You’ve Lost That Lovin’ Feelin’)」
    -ライチャス・ブラザーズ(The Righteous Brothers)
  • 「恋のアップタウン(Uptown)」
    -ザ・クリスタルズ(The Crystals)
  • など


Barry Mann & Cynthia Weil
ジェフ・バリー&エリー・グリニッチ
(Jeff Barry & Ellie Greenwich)

  • 「ビー・マイ・ベイビー(Be My Baby)」
    -ザ・ロネッツ(The Ronettes)
  • 「ダ・ドゥー・ロン・ロン(Da Doo Ron Ron)」
    -ザ・クリスタルズ(The Crystals)
  • など


Jeff Barry & Ellie Greenwich
ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー
(Jerry Leiber and Mike Stroller)

  • 「ハウンド・ドッグ(Hound Dog)」
    -ビックママ・ソーントン(“Big Mama” Thornton)
  • 「ラスト・ダンスは私に(Save The Last Dance For Me)」
    -ドリフターズ(The Drifters)
  • 「監獄ロック(Jailhouse Rock)」
    「冷たくしないで(Don’t Be Cruel)」
    「ラヴ・ミー・テンダー(Love Me Tender)」
    -エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)
  • など


Jerry Leiber and Mike Stroller(with Elvis)

彼らが作り出すポップスは、次々とヒット。

一方、ロックンロールは、初期のロックンロールのような反抗的なイメージはかげをひそめ、お行儀のいいロックンロールにかわっていきます。

この時代のロックンロールらしさは、一部のダンスミュージックのなかにいかされ、チャビー・チェッカー(Chubby Checker)がカバーした「ツイスト(The Twist)」が大ヒット、FMラジオのステレオが実用化されたとともに、大人を巻き込んでのダンスブームが始まります。
このダンスブームは、1960年代初期のソウルダンス・ブームへとつながっていきます。

ブリル・ビルディングのソングライターチームの多くは、白人のポップスに、黒人音楽のテイストを盛り込んだ、比較的白人に取り入れやすいアプローチでの音楽が中心でしたが、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー(Jerry Leiber and Mike Stroller)のコンビは、一風変わっていました。

彼らは本体、ロックンロール登場前から、白人でありながらすでに黒人のR&Bシーンでライターとして活躍しており、多くの楽曲が黒人ミュージックシーンで人気を博していました。
彼らは黒人音楽を薄めた形での白人音楽の提供に成功します。

そんな彼らのアシスタントのなかに、ニューヨーク出身の青年、フィル・スペクターがいました。

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  2. ウォール・オブ・サウンド(Wall Of Sound)
  3. レッキング・クルー(The Wrecking Crew)
  4. モータウン・レコード(Motown Records)
  5. モータウン・サウンド(Motown Sound)

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