2.アメリカンポップス黄金時代 1950年後期~1960年代初期

  1. ブリル・ビルディング・サウンド(Brill Building Sound)
  2. ウォール・オブ・サウンド(Wall Of Sound)
  3. レッキング・クルー(The Wrecking Crew)
  4. モータウン・レコード(Motown Records)
  5. モータウン・サウンド(Motown Sound)

2.アメリカンポップス黄金時代 1950年後期~1960年代初期

D.モータウン・レコード(Motown Records)


Berry Gordy, Jr.

この時代、ブリルビルディング・サウンドとともにロックの歴史に欠かせないのが、モータウン・レコード(Motown Records)です。

モータウン・レコード(Motown Records)は、1959年、米国ミシガン州デトロイト生まれのベリー・ゴーディ・ジュニア(Berry Gordy, Jr.)によって設立。

当時、作曲家だったベリー・ゴーディ・ジュニア(Berry Gordy, Jr.)は作った曲が大ヒットしたものの、作曲者に入ってくるお金は微々たるものに気がつき、自分で一貫管理できるレコード会社の経営を思い立ちます。

ゴーディはその会社を、デトロイト(モーター・タウン)にちなんで「モータウン・レコード(Motown Records)」と名付けます。

当時のインディ・レーベルは、大手のレーベルに販売権を売り渡す方式がほとんどでしたが、ゴーディは自身で出版社、スタジオ、企画会社、マネージメントの会社を作り、効率よく利益を得ることに成功します。特にゴーディがつくったジョベット・ミュージック(Jobete Music Co.)という出版社はすべての曲の出版権をしっかり管理、多くのヒット曲をだし、カバーも生まれた結果、多大な利益を生み出すことに成功、今なおこの権利は、利益を生み出し続けています。

ゴーディはレコードの配給にもその経営手腕を発揮します。
当時、レコードの配給は大手のレコード会社(CBS、デッカ、キャピトル、マーキュリー、RCA)は全米に販売網を持っていたが、インディーズ・レーベルが全国的にレコードを売りたかったら、その地域の配給会社に、配給とプロモートを委託するしかありませんでした。

配給会社は大手との契約を優先するため、インディ・レーベルへの支払いは後回しにするため、インディでは資金が回収できず資金繰りに困るということが当たり前でした。
そのためヒットを出すために大量にプレス、プレス会社に先に支払いをし、配給会社からの支払いが待てずに倒産してしまう、ということが頻繁にありました。

ゴーディはそれをさけるため、白人の音楽業界に通じた、バーニー・エイルズ(Barney Ales)を雇います。
バーニーは、しっかりと配給会社から集金してくる優秀な営業マンでした。
こうしてモータウン・レコードはしっかりとした土台を作り、発展していきます。

2-C.レッキング・クルー(The Wrecking Crew)<<


2.アメリカンポップス黄金時代 1950年後期~1960年代初期

  1. ブリル・ビルディング・サウンド(Brill Building Sound)
  2. ウォール・オブ・サウンド(Wall Of Sound)
  3. レッキング・クルー(The Wrecking Crew)
  4. モータウン・レコード(Motown Records)
  5. モータウン・サウンド(Motown Sound)