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ビートルズ カバーソングの聴き方—What are The Beatles made of? 恩藏 茂 (著) 出版社: 河出書房新社 |
>>この本の詳細
「全カバーソングから解き明かすビートルズ音楽の真実!」-帯より
ビートルズはカバーしている音楽が多岐にわたることは有名ですが、この本は彼らがカバーした音楽をキーワードに、彼らの音楽性を形作った背景から考察している本です。
もちろんカバーした曲のオリジナルにも言及しているのですが、ビートルズの4人が幼少期からどんな曲に親しみ、どんな曲をカバーし、どんなアーティストに影響を受けたのか、彼らをミュージシャンとして形作っていったものや、その時代的な背景、そして「ビートルズ」となったあと、その嗜好がどのようにオリジナルソングやアルバム制作に影響していったのかが考察してあります。
ビートルズは、この部分を知っていると何倍も面白くなるのですが、それをわかりやすくまとめてある本は珍しいです。
そして優秀なブレーンたち(ジョージ・マーティンやブライアン・エプスタインなど)の熱心な協力を得て頂点まで上りつめ、そしてバンドとして崩壊していくまでの考察は、小説を読んでいるような面白さがあります。
未読の方はぜひお薦めしたい本です。
目次:
- イントロダクション
クオリーメンはいかにしてサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドになったか - 第1章 “ビートルズ以前”の英国ポップ・シーン
イギリス独自のトラッド・ジャズ・ブーム
若者達にバンド・ブームを巻き起こしたスキッフル
ロックンロールの衝撃
続々と登場した英国製エルヴィス - 第2章 ビートルズを形作ったもの
ビートルズに流れるケルトの血
“リトル・アメリカ”だったリバプール
四人の音楽的バックボーン
ビル・ヘイリーが巻き起こした熱狂とその限界
ティーンエイジャーを顕在化させたエルヴィス
バディ・ホリーは”啓示”だった
チャック・ベリーの精神性
R&Bとイギリスの国民的作曲家
ロックの本場アメリカを震撼させたヘヴィ・サウンドの誕生
ビートルズ前夜の米ポップシーン - 第3章 初期の音源にみるカバーソング
何でもありのオーディション演奏曲目
初期ビートルズの音楽性にマーティンは懐疑的だった
レノン&マッカートニーを生んだ二組のソングライターチーム
ブリティッシュR&Bグループのカバーソング状況
スター・クラブでのライブ音源 - 第4章 公式レコーディングされたカバー曲
ライブを再現した『プリーズ・プリーズ・ミー』
カバーソングが重要な意味を持つ『ウィズ・ザ・ビートルズ』
“ア・ハード・デイズ・ナイト”セッションから生まれたオリジナルEP『ロング・トール・サリー』
オリジナル曲だけによる初のアルバム『ア・ハード・デイズ・ナイト』
ライブで演りなれたナンバーっを集めた『ビートルズ・フォー・セール』
一大転機をもたらした「イエスタデイ」 - 第5章 もうひとりのビートルズ、ジョージ・マーティンの存在
ジョージ・マーティンが四人に与えたもの
絶対音感を持った飛行機マニアの少年
マーティンによるコメディ・レコードの世界
インド音楽、電子音楽、そしてビートルズ
“グループ”としてのビートルズ - 第6章 同時代サウンドとビートルズの自己革新
インドを丸ごと受け入れたジョージ
ポールのアバンギャルド遍歴
音のアドベンチャー・アルバム
『ラバー・ソウル』とボブ・ディランとザ・ビーチ・ボーイズ - 第7章 『サージェント・ペパーズ』という迷宮
かつてのライブ・バンドが生み出した”第二の自我”
ロックンロール、ミュージックホール、インド音楽、ミュージカル
クラッシック・オーケストラとのハプニング・パーティ
“終わりのない”アルバム
『サージェント・ペパーズ』における自伝的ノスタルジーの意味
グループとしての到達点 - 第8章 失われたライブ・サウンドを求めて―バンド崩壊
ロック・ヒーローに”逆カバー”された「レディ・マドンナ」
グループとしての作品になるはずだった< ホワイト・アルバム>
裏切られた< ゲット・バック・セッション>の志
ロックンロールへのジョンのオマージュ
“ラスト・ライブ”となった三人のギターバトル
ビートルズの作用と反作用
黒人のグループ・サウンドとアイルランドの伝統 - あとがき バックステージから
- ビートルズ・カバーソング・リスト
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